日本が通算4勝0敗の完勝で、20年ワールドグループ2部残留を決めた。

NO・1対決となった第1試合で、世界104位でNO・1の土居美咲(27=ミキハウス)が、同149位のスフーフス(30)に6-3、6-2のストレート勝ち。前日からシングルスで1セットも失うことなく3連勝で、日本の勝利が決まった。

予定されていたNO・2同士のシングルス戦は規定により行われず、残るダブルス1試合も日本が勝利。ワールドグループで、日本が1試合も落とさずに勝ったのは、12年ワールドグループ2部1回戦対スロベニア以来7年ぶりとなった。

土居は、日本の勝利がかかったためか「リズムが合わなくて、単調だった」。思い通りのプレーができない中、「強い気持ちで、チームや応援のサポートをもらった」ことで踏ん張った。第1セット3オールから3ゲーム連取でセットを奪うと、第2セットも振り切った。

日本は敗れていれば、またアジア・オセアニアゾーンへ転落というピンチだった。アジアの数カ国が1カ所に集まり戦うため、ホーム&アウェー感はない。「チームだけで戦っている感じ」。そのような場所には、もう戻りたくなかった。「ワールドグループなら先が見える。日本女子テニスに希望がある勝利だった」。土居は、勝利の瞬間、何度も何度も両手を突き上げた。

エースで世界1位の大坂なおみ(21=日清食品)は今対戦の代表入りを辞退している。