第1回大会覇者の楢崎智亜(22=TEAM au)が2連覇を達成した。スピード1位、ボルダリング3位、リード2位で総合1位となった。

25日の予選3位だった楢崎は「昨年よりもレベルが上がっている中で優勝出来て自信になった。やってることが間違いないと思った」と笑みを浮かべた。20年東京オリンピック(五輪)を見据え、昨年まで2年間かけて体づくりに励んだ。背筋などを重点的に強化した。今年は筋力トレーニングをやめて、登り込み中心のクライミングトレーニングにシフトした。「筋トレは体の感度が落ちるので、今年はクライミングで感覚を鋭くすることを意識している」と説明。

8月の世界選手権(東京都八王子市)で7位以内の日本勢最上位になれば、東京五輪代表に内定する。22歳のエースは世界選手権に向けて「日本人最上位とか関係ない。狙っているのは優勝だけ」と、世界王者に照準を合わせていることを強調した。

予選1位の原田海(20=日新火災)は2位、同2位の藤井快(26=TEAM au)は3位だった。