【上海(中国)4日=松熊洋介】5年前の借りを返す時が来た。バスケットボール男子W杯で1次リーグ2連敗の日本代表(世界ランキング48位)は、5日に米国(同1位)との第3戦に挑む。第2戦で21得点と復調してきた八村塁(21=ウィザーズ)は、人一倍強い思いで戦う。

14年のU17世界選手権で米国相手に38-122と大敗した。16歳で無名だった八村は25得点し、大会を通しても平均22・6点で得点王に輝いた。個人としては力を出したが今も悔しさは残る。試合前日の練習後、「思い出深い試合だったので対戦できるのは感慨深い。自分もレベルが上がっている」と語った。当時対戦し、2試合とも先発出場したテータムが、トルコ戦で足首を負傷して離脱。「楽しみだったけど、仕方ない」と残念な表情を見せた。

W杯にはウィザーズだけでなくNBA関係者も多く駆けつける。「これからずっと戦っていく相手。NBA選手相手にどれだけやれるか日本のバスケを100%見せたい」。ドラフト1巡目指名の意地と日本のエースのプライドをかけ、世界1位に全力でぶつかる。