父が好きなF1レーサーのアイルトン・セナさん(故人)が名前の由来となった、三宅星南(せな、17=岡山理大付高)が優勝を果たした。ショートプログラム(SP)首位で迎え、フリーもトップの132・84点。合計203・76点で、2位の本田ルーカス剛史(滋賀・綾羽高)に12・57点差をつけた。

三宅が自信を胸に刻んだ。冒頭に挑んだ4回転サルコーは、氷に手をついて回転不足。中盤のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は転倒したが、ルッツ-トーループの連続3回転など得点源をしっかりと成功。スピン3つのうち2つと、ステップは最高のレベル4とし「今シーズンの中で一番良かった」とホッとしたような表情を浮かべた。

高橋大輔(33=関大KFSC)らを指導する長光歌子コーチの教え子。同コーチからは体の向きについて習うことが多く「少し体の向きが違うだけで、スケートは変わってくる。ジャンプのミスをなくして、表現でも魅せられるようにしていきたい」と力強い。全日本ジュニア選手権(15~17日、横浜)で、さらなる進化を示す。