25大会連続27度目出場の流通経大柏(千葉)が東福岡(福岡)に敗れ、2大会連続の準決勝進出はならなかった。

キックを使わず、早いパス回しで攻めてくる相手に振り回され、両サイドを突破されるシーンが目立った。前半だけで5トライ、後半に入っても流れを引き寄せることができず、自陣でのプレーを強いられ、4トライを奪われた。

攻撃では2トライを奪ったものの、身長2メートルのロックのワーナー(2年)をなかなか生かすことができず、得点を重ねることができなかった。

初の4強入りを果たした昨季のメンバーから大きく変わった。相監督は「個の技術は昨年より劣るが、総合力で勝つチーム」と話すも今季はけが人も多く苦しい戦いが続いた。関東2番手だったが、桐蔭学園(神奈川)以外の関東のチームにも負け、悩ましい日々が続いた。それでも相監督は基本を中心に、主体的に取り組む選手たちを信じ続けた。「お前たちは優勝は厳しいかもしれないが、8強入りする力は絶対にある」と選手に言い続け、有言実行につなげた。

「8強に残った学校の中では8番手」と挑戦者の立場で挑んだ準々決勝だったが、東福岡のパスラグビーに10得点しか奪えず完敗した。