今季のグランプリ(GP)ファイナルで表彰台を独占したシニア1年目の「ロシア3人娘」が、初めての欧州女王を目指して競演した。

首位発進したのはアリョーナ・コストルナヤ(16)だった。自らが持つSP世界最高の85・45点まで0・53点に迫る84・92点をマーク。冒頭で流れにとけ込んだトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で2・63点の加点を導き、3回転ルッツ、フリップ-トーループの連続3回転にも成功。演技構成点は5項目中3項目で9点台(10点満点)を記録した。高得点にも笑顔はなく、落ち着いた表情で結果を受け止めた。

2位はアンナ・シェルバコワ(15)で77・95点を記録。基礎点が1・1倍となる演技後半に高難度のルッツ-ループの連続3回転ジャンプを成功させるなど、大きなミスなく演技した。観衆の声援に笑顔で応え、得点発表後には納得するような表情を見せた。コストルナヤとは6・97点差。

フリーで複数の4回転ジャンプ挑戦が見込まれるアレクサンドラ・トルソワ(15)は74・95点の3位。冒頭でダブルアクセル(2回転半)の着氷が乱れて0・24点の減点。演技後半のルッツ-トーループの連続3回転成功など残りはまとめたが、出遅れる展開となった。コストルナヤとは9・97点差。

フリーは25日午後6時30分(日本時間26日午前2時30分)から行われる。

3人の今季の主な国際大会成績は以下の通り。

◆コストルナヤ GPフランス杯、NHK杯優勝。GPファイナル優勝。

◆シェルバコワ GPスケートアメリカ、GP中国杯優勝。GPファイナル2位。

◆トルソワ GPスケートカナダ、ロシア杯優勝。GPファイナル3位。