2連覇を目指す神戸製鋼が衝撃的な15トライで圧倒し、開幕4連勝を飾った。3トライ差以上で得られるボーナスポイントもつかみ、大阪を拠点とするNTTドコモとの「関西ダービー」で勝ち点5を刻んだ。

デーブ・ディロン・ヘッドコーチは「相手を0点に抑えられたのが、素晴らしい。ルーズになって(終盤に)トライを与えることは起きやすい。そこの部分で選手たちはスイッチを切らさず、抑えてくれた。ハードワークをしてくれた」とたたえた。

存在感が際立ったのはこの日26歳の誕生日を迎えた、トンガ出身のNO8タウムア・ナエアタだった。1人で5トライ。幕開けは前半13分だった。相手防御ラインを突破した仲間をフォローし、トライに持ち込んだ。193センチ、110キロの巨体を生かし、何度もインゴールに飛び込んだ。流通経大を卒業し、入団2季目。映画「プリズン・ブレイク」好きの頼れる柱が、王者の勢いを加速させた。