静岡・牧之原市静波で今秋完成予定の人工サーフィン施設「サーフスタジアム」が、東京オリンピック(五輪)成功に一役買う。2月に都内で行った同施設の発表会見後、新型コロナウイルスの影響で東京五輪1年延期が決定。事業主のサーフスタジアムジャパン・安達俊彦社長(65)はこのほど、日刊スポーツの取材に応じ、「造波装置のオペレーションに慣れた状態で選手を迎えられる。練習場として役に立てる」と強調。五輪延期を前向きにとらえていた。
アジア初となる同施設は、サーフィン米国代表の指定練習場「BSRサーフリゾート」(テキサス州)と同じ造波装置を備える。最大で1・8メートル、エアリアル(空中技)などにも対応したプロ仕様の波を天候に関係なく供給できる。さらに、多くのサーファーが訪れる静波海岸まで約70メートルと好立地で、五輪本番の自然波と併せた練習も可能になる。
牧之原市のホストタウン相手国でもある米国代表チームは、既に同施設の利用に意欲を示しているという。同社長は「日本代表や他国にも使用してもらえればうれしい」と話した。東京五輪から正式競技になるサーフィンを、最高の「おもてなし」で後押しする方針だ。現在、工事も予定通りに進んでいる。同社長は「この状況なので慎重な判断も必要」とコロナ禍の現状を踏まえた上で、「サーフィンの魅力を伝え、東京五輪成功にも力添えをしたい」と力を込めた。【前田和哉】


