東地区9位ウィザーズのルーキー八村塁(22)が、同地区8位ネッツ戦に先発。逆転でのプレーオフ進出に向けて負けられない直接対決を迎えた。

第1クオーター(Q)は約10分間の出場で無得点。シュート自体も2本しか打てず、得意のミドルレンジからのジャンプシュートをなかなか繰り出せなかった。

3点差を追う第2Qの残り約6分半から再びコートへ。冷静に外へとパスを出してブライアントの3点シュートをアシスト。その後、フリースローを2本決めたが、フィールドゴールを放つシーンはなかった。

前半を終えて八村は約16分間の出場で2得点、チームは54-54の同点で折り返した。センターの長身ブライアントが3点シュートを5本中4本決めるなど18得点を挙げ、前半の得点源となった。

後半入り、八村に積極的な姿勢が見られるようになったきた。第3Q開始早々、相手に囲まれながら果敢に放ったフックシュートは外れたものの、すぐにボールを奪い返してレイアップシュートを決め、この日最初のフィールドゴール成功。その後もゴール下に切れ込むプレーなどで相手のファウルを2度誘い、フリースローを計3本沈めた。相手シュートをブロックするなど、守備でも貢献した。

第3Qを終えた時点で八村は7得点、4リバウンド、3アシスト、1スチール、1ブロック。ウィザーズは85-83とわずかにリードして最終Qに突入した。

プレーオフには東西上位8チームが進出。再開後の全8試合を終えた時点で8位チームと9位チームが4ゲーム差以内の場合は、最後の1枠を争う決定試合に持ち込まれる。残り7試合を残したこの試合前の時点で、ウィザーズはネッツを6ゲーム差で追っている。