ハンドボール男子のジークスター東京が、日本リーグ(JHL)にデビューした。創立3年で新規参入を果たした東京は、愛知・ウイングアリーナ刈谷で行われた今季開幕戦で一昨シーズン優勝の強豪トヨタ車体と対戦。前半を11-15で折り返すと、後半も差を広げられて27-34で敗れた。

大崎電気から移籍した日本代表の信太弘樹(31)が10得点、東長浜秀希(32)も6得点。2人の個人技で総得点の6割を稼いだが、その後が続かなかった。前半25分までは互角の展開だったが、ミスから連続失点して突き放された。

無理もない。トヨタ車体から移籍した日本代表GK甲斐昭人(33)、北陸電力からの家田幹太(24)、元湧永製薬で一度は教員になりながら復帰した新名亮介(30)らを除けば、ほとんどが初の大舞台。「経験の差があった」と、横地康介監督(40)は話した。

まだまだチーム内に差があるのは事実。それでも、横地監督は「通用する部分もあった」と前向きに言った。前後半60分をほとんどフルで戦った信太も「試合をしていけば、よくなっていくと思う」と、笑顔で手ごたえを口にした。

男女を通じて17年ぶりに東京を本拠に日本リーグに参戦したジークスター。来年の五輪に向けて「東京からハンドボールを盛り上げる」ために、チームは高い壁に挑戦し続ける。