橋本聖子五輪相(55)は11日、オンライン形式で国内競技団体(NF)と新型コロナウイルス感染症対策に関する連絡会議を行った。鈴木大地スポーツ庁長官(53)日本オリンピック委員会(JOC)山下泰裕会長(63)日本パラリンピック委員会(JPC)鳥原光憲会長(73)らが出席。JOC関連は25団体、JPC関連は26団体が参加した。

NFからは出入国に関する要望が出た。特に日本入国時に設定されている14日間の隔離期間の緩和を求める声があった。橋本大臣は「競技団体の中には十分な情報がないため、国際大会の選手派遣をあきらめる事例があると聞きます。政府としては現在、アスリートの出入国に関して関係省庁と検討しています」とした。山下会長は、NFの要望について「PCR検査の件数を充実させること。そして出入国について日本(の入国時14日間隔離)は厳しいので、配慮してほしいという話があった」とした。

会議では情報共有の重要性も確認された。またスポーツ庁の鈴木長官は「(五輪の)出場枠、強化にかかわる重要な国際大会が徐々に再開している。大会などの情報は最新のものをJOC、JPCを通じて、各競技団体の皆様にあらためて調査を行わせていただきたい」とした。【益田一弘】