国際スケート連盟(ISU)は30日、公式サイトを更新し、フィギュアスケートの今季グランプリ(GP)ファイナル(12月10~13日、北京)が延期か中止になると発表した。

新型コロナウイルスの感染状況や選手、関係者への影響を考慮したISU理事会が決定した。

GPファイナルは22年北京オリンピック(五輪)テストイベントのため開催を前提に議論されてきたが、試合日程が各国の国内選手権に近いことが懸念材料だった。選手が帰国した際、2週間の隔離など行動制限が必要になると練習すら難しくなるためだ。日本の場合、GPファイナルの2週間後に全日本選手権(12月23~27日、長野)の開催が控えている。

関係者によると、延期になった場合の新日程は2月下旬など複数案が出ているという。延期か中止か、ISUは「後日、結論を通達する」としている。

「1人1大会」「母国か拠点国および近隣国の大会に出場」などの特例で開催されることが基本決定したGPシリーズについては言及がなかった。全6戦のスケジュールは以下の通り。

▼第1戦スケートアメリカ(10月23~25日、ラスベガス)

▼第2戦スケートカナダ(10月30日~11月1日、オタワ)

▼第3戦中国杯(11月6~8日、重慶)

▼第4戦フランス杯(11月13~15日、グルノーブル)

▼第5戦ロシア杯(11月20~22日、モスクワ)

▼第6戦NHK杯(11月27~29日、大阪・東和薬品RACTABドーム)