Bリーグ(2部)が開幕し、昨季3位の追手門学院大が同11位の大工大に競り勝った。

17-17の後半37分、ゴール前でスクラムを選択。狭い左サイドを突いて途中出場の大山時志郎(2年=汎愛)が勝ち越しトライを奪った。小寺亮太監督(46)は「昨日まで(全体が)緊張していたけれど、今日になってワクワクに変わっていた。選手が主体性を持ってやってくれている」と教え子たちをたたえた。

新型コロナウイルスの影響でチーム活動の再開は7月下旬。今季は例年上位2大学が進むAリーグ(1部)との入れ替え戦は行われない。難しい状況下ではあるが、フッカー矢吹大輔主将(4年=みどり清朋)は「『Bリーグ2位以上、入れ替え戦出場』という目標の、入れ替え戦の部分がなくなっただけ。目指すところは変わりません」と言い切る。

この日は力をつける1年生が6人先発。小寺監督も「4年生が残せるものがある。この秋の戦いを、来年以降につなげていきたい」と力を込めた。

今季のBリーグは3大学ずつ、4組に分けて1次リーグ2試合を戦う。各組の順位を踏まえてトーナメント戦を行い、最終順位を決定する。【松本航】