ノービスBの銅メダルは西野太翔(神奈川FSC)が73・41点で獲得した。「スピードはまあまあ出せた」と滑りには一定の自己評価も「最後のジャンプが…」と失敗した3回転トーループを悔やんだ。

結果も、昨年は銀メダルだっただけに「悔しいです」と笑顔なし。それでも「キャラバン」を最後まで演じ切り、見せ場の「ハイドロブレーディング」では光るものを見せた。

羽生結弦(25=ANA)直伝だった。「ホームリンクであったイベントに羽生選手が来てくれて。抽選に応募して、当たって、教えてもらえることになったんです」。その際に「もう少し腰を落とした方がいいよ」とアドバイスをもらったといい、自信を胸に、この日も美しく決めた。

当然、憧れの選手は羽生で「ジャンプもスケーティングも表現力も、すべてステキ。よく見ています」。理想の存在から受けた手ほどきを大事に、これからも滑りを追求していく。【木下淳】