グランドホッケーのU-15ジュニアユース・オールスター戦が12月5、6日、東京・大井ホッケー競技場で行われる。巻東中から佐藤颯晟(3年)が新潟県から唯一、30人の代表入りを果たした。スピードあるドリブルを武器に大会に挑む。

佐藤は、社会人チームにまじり、月、水、土、日曜日に人工芝で2時間練習。160センチと小柄ながら、スピードあるプレーが身上で、大人とプレーを重ね機敏さや協調性を養ってきた。

9月後半に顧問の先生から選考会の話が出ると、すぐに「出たい」と選考に応募。選考会は、10月31日から2日間行われ、約80人の候補選手の中から代表に選ばれた。普段はたくさんの食事を取らないという佐藤は、「選考会ではご飯を食べるのが大変だった」と明かす。一方で、持ち前の明るさで他の選手とすぐに打ち解け、「人間関係は良好だった」。9日に選考結果を知らされ、「(選手リストに)自分の名前があってうれしかった」と振り返る。

1、2年は部員数が多く大会に出場できず、やっと巡ってきた3年の県大会もコロナ禍で中止。だからこそ今回のオールスター戦にかける思いは強い。自粛期間中は、自宅から少し離れた片道1キロのバイパス沿いを3~4往復走り込み、筋トレで体幹を鍛えた。

「ドリブルが得意」と話す佐藤は、1対1では1人スルーやフェイントなど、多様な相手の抜き方を武器に持つ。オールスター戦では「自分にできるプレーで貢献し、得点につなぎたい」と今から闘志を燃やしている。【飯嶋聡美】

◆佐藤颯晟(さとう・そうせい)2005年(平17)12月20日生まれ、漆山小出身。小4から姉の影響で新潟クレストホッケークラブでホッケーを始める。フォワードから始め、6年からディフェンス。ポジション・MF。スピードあるドリブルが持ち味。160センチ、45キロ。