宮城の千葉百音(15=仙台FSC)が、2年連続の大舞台に弾みをつけた。

冒頭で得点源となるルッツ-トーループの連続3回転を成功させるなど、112・93点の個人2位。宮城のトップ通過に貢献した。最終盤の3回転ループで転倒があったが「硬くならず、いい集中ができていました」と手応えをつかんだ。

12月は24日開幕の全日本選手権(長野)に出場予定。初出場だった19年は、練習拠点の仙台から五輪2連覇へ羽ばたいた羽生結弦(ANA)と再会を果たした。憧れの人はフリーの後に、会場の廊下で「久しぶり!」と声をかけてくれたという。ジュニアからの推薦選手として臨む千葉は「羽生選手だけでなく、すごく憧れてきた選手と同じ舞台に立てて、夢のようです。その幸せをかみしめながら、大会中は自分に集中して、今日以上の演技をしたいです」と力を込めた。

11月の全日本ジュニア選手権では8位。練習の成果を発揮できず「全日本で挽回したい思いがあります。緊張感を自分で想像して、120%の練習を目指して、本番で100%の演技をしたいです」と思いは強い。最高の演技に目指し、総仕上げに入る。【松本航】