春高バレーに41度目出場の弘前工(青森)は上位進出を目標に掲げる。県決勝は13年連続の同一カードとなり、2連覇中の宿敵・五所川原工に3-1で逆転勝ち。王座奪還を果たした。桜庭光大主将(3年)は「コロナで練習ができず、苦しい時期を過ごした。やっと全国舞台に立てる」。試合後は達成感から、こみ上げる涙をこらえ切れなかった。
今夏の県独自大会は準決勝で敗れ、3年生8人は1度引退を決断した。桜庭は「春高バレーが開催されるのかも分からない状況。主力選手が下級生中心だったこともあって、1つの区切りにしたかった」。先行きが見えない状況が続き、新チームのことを思って、導き出した答えだった。「春藤(裕和監督)先生に『引退しようと思います』と伝えました。でも、夏で引退は考えられない。3年生だからできる、アドバイスがある。試合に出られなくても、サポートをしてやってほしい」。この言葉に3年生は最後まで、やり切ると決意した。
3年生の結束力は固い。日頃の学校生活から、プライベートまで一緒にいる時間が長い。テスト期間中は「3年生会」という名の勉強会を開催。部活終わりには「煮干結社」で煮干しラーメンを食べるのが日課だ。桜庭は「3年生全員が仲良し。歴代の中でも、横とのつながりは深いと思います」と笑顔を見せる。最後の春高で3年生8人組が有終の美を飾る。【佐藤究】


