中学校3年生、15歳の三浦佳生(KOSE新横浜プリンスFSC)が2本の4回転ジャンプに挑んだ。

シニア用に構成を変え、4回転を組み込んだSP。「先生からもったいないから2本に」と提案され、1本ではなく2本を跳んだ。

冒頭のトーループは、持ち味のスピードに乗ったままの跳躍で、トーループを決めると、2回転トーループをつけるコンビネーションに。続くサルコーは、上半身のバランスを保てずに転倒したが、果敢な姿が際立った。

「最初のジャンプは着氷はしたんですけど、全てのジャンプで焦り焦り、前に前に。そこがこの結果につながった」。後半のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の転倒も重なり、演技後は悔しそうに舌をかんだ。ただ、初出場にして強気な姿勢、高い志を感じさせる姿でもあった。得点は67・61点。「全日本は初めてで、テレビで見ていた舞台だなという感じです。シニアの大会ですし、自分が攻めないと意味ないかな。何もかかってないでのでチャンス。この舞台でチャレンジしました。明日は自分のできることを尽くして1個でも順位を上げられるように頑張ります」とフリーを見据えた。

昨季までジュニアとして競い合ってきた鍵山、佐藤がシニアデビューを飾った今季。「まだ優真や駿に比べたら、まだまだ注目されていない。されるには成績を残さないといけない。チャレンジしてても、成功してないと『こいつだめだな』となる。成功させたい」と力を込めていた。