女子シングルスの奥原希望(25=太陽ホールディングス)が斎藤栞(ACT SAIKYO)を2-0で退け、ベスト4進出を決めた。

立ち上がりから8連続ポイントを奪うなど相手を圧倒した。「相手よりも先に相手のリズムつかめ、終始優位に運べた。どんなに点数が離れても集中力を切らさず、隙なくプレーできた」とうなずいた。

順当に4強入りした奥原が、来夏の東京五輪について、「(開催可否が)どんな結果になってもプラスにとらえて欲しい」と多くの人に向けて訴えた。国内外で新型コロナ第3波の勢いが増し、来夏の感染状況をはっきり見通せない状況にある。暗いニュースが増え、世の中が後ろ向きになっていることを憂慮する奥原は、「東京五輪が開催されることになればコロナを乗り越えた、開催されなかったなら国民の安全性が一番に考えられたと、そうポジティブにとらえたい」と熱弁した。

16年リオデジャネイロ五輪銅メダリスト。五輪の重みを知る。東京五輪でさらなる成果を目指して厳しい練習に励み続ける。それでも「私自身、どっちの結果が与えられても納得するし、それに従うしかない」とすべてを受け入れる姿勢を示し「皆さんも、よりポジティブな思考で生活して欲しい」。最前線に立つ一流選手が、物事を前向きに捉えることの大切さを繰り返した。