3大会連続出場の旭川龍谷(北北海道)は完封負けで41大会ぶりの花園1勝を逃した。27度出場の常連校、山形中央(山形)に0-15で屈し、79年度大会以来の白星獲得とはならなかった。

前半2分に自陣5メートル付近のラックから左隅に先制トライを許すと、同22、25分にも連続トライを許して、15点のビハインドを背負った。後半には持ち味のスピードあるBK陣が敵陣深くまで攻め込む場面を作るも、最後はミスでトライにはつながらず。ノーサイドの笛に選手たちはぼう然と立ち尽くすしかなかった。

39大会ぶり出場の一昨年は玉島(岡山)に5-26で敗れ、昨年は松山聖陵(愛媛)に10-38で屈した。雪辱を胸に1年生から花園を経験した世代が主力に成長し、大会前にFB藤平哲成主将(3年)は「去年、一昨年とできなかった1回戦突破を目指したい」と語っていたが、全国の壁に再びはじき返された。

就任18年目の小西良平監督(43)は「最後まで自分たちのミスでリズムをつかめなかった。(攻撃でも)緊張と相手のプレッシャーで取り切れなかった。今回は過去2回とはちょっと…。まだ頭の中が整理できていない」と厳しい表情を崩さなかった。