日本の未来は明るい-。フィギュアスケート女子で3度の全日本選手権表彰台の経験を持つ中野友加里さん(35)が28日、4回転サルコーを初成功させて2年連続の全日本女王に輝いた紀平梨花(18=トヨタ自動車)に賛辞を贈った。

YouTube「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」を更新。前日27日の全日本選手権(長野)フリーの冒頭、3・19点の加点で4回転サルコーを決めた部分に言及した。

中野さんは「決めた瞬間に『すごい!』って言ってしまうぐらい、素晴らしいジャンプでした。高さ、幅、流れ、全て素晴らしかったけれど、一番は踏み切りから着氷まで流れが全く変わらず、スピードが落ちなかったこと。これは加点につながるポイントでした。踏み切る前からジャンプを跳んだ後まで、力みが抜けて、無駄な力が全く入っていない4回転サルコーでした」と解説した。

日本女子における4回転初成功は02年安藤美姫さん。以来、18年ぶりになった。その快挙の重みをかみしめ「これだけ長い期間やっていなかったのが、4回転の難しさを物語っていると思います。これを皮切りに来季も決めてくると思う。そういった部分でも楽しみですし、日本の未来が明るいなと思いました」と期待を込めた。

中野さんは2位に入った坂本花織(シスメックス)、3位の宮原知子(関大)らの演技も解説し、元スケーター目線で思いを伝えている。

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