前回大会準優勝でシード校の御所実(奈良)が“1回戦屈指の好カード”に完勝した。激戦区・近畿ブロックを勝ち抜いた報徳学園から、PGで手堅く3点先取し、その後に3トライで24-5。悲願の初優勝へ、最初のヤマ場を突破した。“脅威のノーシード”常翔学園(大阪第3)は76-0で日川(山梨)に圧勝。5大会ぶり出場の関西学院(兵庫)は43-0で古豪盛岡工(岩手)を完封した。

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5大会ぶり出場の関西学院(兵庫)が、完封で初戦を飾った。前半12分にラインアウトから副将でCTBの山本快(3年)が抜け出して先制トライ。山本は3トライ、5ゴール、1PGで、43得点中28点を荒稼ぎする活躍を見せた。チームは古豪の盛岡工を攻守で圧倒。過去最高成績の4強(90回大会)越えへ、幸先よく発進した。

山本は兵庫県西宮市出身。中学2年までは野球もプレーし、10年に日本新記録となるシーズン最多214安打をマークした元阪神マートンのファンだった。山本は「僕が前に出てチームに勢いを与えたかった」。初戦からマートン並みの“主砲”の力を見せた。

30日の2回戦で強豪の流通経大柏(千葉)と対戦。安藤昌宏監督(50)は「選手は1番(日本一)になりたいでしょう。1日でも長く一緒にいれたらいい」。一戦必勝で初優勝へと突き進む。【望月千草】

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