5年ぶり13度目出場の男子・聖隷クリストファーが、6年ぶりの春高勝利を挙げた。フルセットの激戦の末、足利大付(栃木)を2-1で退けた。エース内藤理央主将(3年)が、24得点の活躍でチームをけん引した。8年連続13度目の出場となる女子・富士見は、城南(徳島)に0-2のストレート負けを喫し、2年連続の初戦敗退となった。【河合萌彦】

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最後はMB谷口慶(3年)のブロックポイントで勝利が決まった。その瞬間、聖隷クリストファーの内藤主将は、満面の笑みで喜びを表現した。「体も精神面もずっときつかったので、勝った瞬間はすべての力が抜けました」と笑った。

自身初の春高の舞台だが、リラックスした状態で試合に入れたという。第1セット前半で初得点を挙げると調子の良さを実感。9得点で、チームをセット先取に導いた。だが、2セット目以降は痛めていた両ひざの不安も影響し、失速。スパイクの力強さが弱まり、相手ブロックにつかまる場面が増えた。

それでも、「勝ちたい」という思いで、踏みとどまった。この日、女子の富士見がひと足早く試合を行い、敗れていたこともあり、「男女とも初戦敗退だったら、支えてきてくれた方々に申し訳ない。絶対に負けられない」と自らを奮い立たせていた。

6日の2回戦では、市尼崎(兵庫)と対戦。ベンチ入り18人中4人の190センチ超選手を擁する相手に対し「クイックを使った攻撃をしないと勝負にならないと思う。今日はぜんぜんダメだったので、思い切っていきたい」。さらに続く厳しい戦いに向け、目の色を変えた。

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