新潟アルビレックスBBが広島ドラゴンフライズを102-76で破り、今季3度目の連勝を決めた。100点台のスコアは今季2度目、26点差は今季最多得点差の勝利。組織だった攻守で開始から1度もリードを許さずに押し切った。8連敗のトンネルを抜け、上昇モードに切り替わった。次節(27、28日)は信州とアウェーの松本市総合体育館で対戦する。

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主導権を握ったまま新潟は40分を戦い切った。試合開始43秒のSF林翔太郎(25)の3点シュートで先制すると、広島に先行する場面を作らせなかった。

青木勇人監督代行(47)は「選手が勝ち取った勝利」と言った。素早くボールを回し、相手守備のずれを突き、フィニッシュ。26得点12リバウンドのCジェイソン・ウォッシュバーン(30)、24得点のPFアレン・ダーラム(32)らがリング下に入り、外からは3本の3点シュートを決めたPG納見悠仁(23)らが正確なロングショットを放つ。

6アシストのPG五十嵐圭(40)を軸に合計29アシスト。チームでボールを動かし、形を作った。守備でも球際を厳しく戦い9スチール。リバウンドは40対33と上回った。今季は開幕から個人技に頼った単発な攻撃が多かった。守備も意思疎通を欠き、連続失点でリードを広げられる時間帯が目立った。今季最多の26点差勝利での連勝に、いびつな面は見られなかった。「守備のルールを選手が遂行し攻撃につなげられた」。青木監督代行は組織的に戦った内容を評価した。

次節、2月最後のカードはアウェーの信州戦。昨年12月のホーム戦では連敗している相手。「前回の悔しさを晴らして4連勝する」。納見の言葉には自信が込められていた。