柔道のグランドスラム(GS)タシケント大会で優勝した東京五輪女子70キロ級代表で世界ランキング6位の新井千鶴(27=三井住友海上)が一夜明けた7日、オンライン取材に応じた。

約1年ぶりの実戦は得意の組み手技術を駆使し、3回戦まで一本勝ちしたが、準決勝と決勝では指導を先行される中で優勢勝ちを収め、粘り強く制した。コロナ禍での試合を想定した上で臨んだが、課題の残る全4試合であったことを強調した。「想像したものと自分の感覚がうまくかみ合わない部分があった。腕が長い選手や(海外勢の)変則的な組み手など、やっぱり試合で組み合って感覚がつかめるものだと思った。そういった意味だと試合ができて良かった」。

今大会は、世界ランクの格下選手とも対戦した。この勝負が「経験値」の観点から、5カ月後の東京五輪に向けて収穫だったという。「意外にシード選手ばかりに目がいきがちだが、東京五輪の1、2回戦では(格下の)そういった選手と当たる確率が高い。本番ではシードを食う選手もいるので、食っていけるような選手たちと戦えるのは良かった」と優勝に喜ぶことなく、冷静に分析していた。