24日に53歳で死去した92年バルセロナ五輪柔道男子71キロ級金メダルの古賀稔彦さんの遺体が28日午後、川崎市の自宅から斎場(非公表)に移送された。

自宅1階の柔道場中央で道着をまとって眠っていた古賀さんは棺に納められ、長男颯人(23)、次男玄暉(22=日体大)、長女ひより(20=環太平洋大)、同五輪柔道男子78キロ級金メダルの吉田秀彦氏(51)らによって霊きゅう車に乗せられた。助手席に乗った喪主の妻早苗さんは、涙しながら親族や近隣住民らに深々と頭を下げるなど気丈に対応していた。

関係者によると、古賀さんは昨年から体調を崩し、がんであることが判明。手術を受け、闘病生活を続けていた。今月上旬に体調が悪化して帰らぬ人となった。この日夜に通夜、29日に葬儀・告別式が営まれる。