2年に1度の団体戦が開幕し、大会全体の1番滑走として日本の小松原美里(28)小松原尊(29=ともに倉敷FSC)夫妻組が登場した。開会式が終わった直後の出番。「ドリームガールズ」の曲調に乗ってツイズルで最高評価のレベル4を獲得するなど、有観客のファンの前で躍動して66・42点をマークした。

6カ国対抗で、最終的に6組中5位で16日午後4時45分からのフリーダンスに進んだ。

首位にはロシアのビクトリア・シニツィナ&ニキータ・カツァラポフ組が立った。

大会恒例の応援席では女子の紀平梨花、坂本花織、ペアの三浦璃来、木原龍一(主将)が「頑張ろう日本」の横断幕や、選手の現在と幼少時の写真が表裏にあしらわれた、うちわなどで盛り上げ、チームジャパンとして滑り出した。

演技後、報道陣のオンライン取材に応じた小松原組の一問一答は以下の通り。

 

-大会全体の1番手だった

美里 1番手として、自分たちのできるエナジーのシェア、元気良く滑るところ、皆さんのポジティブの一部になれれば。演技はベストではなかったんですけど、経験は生かせたかなと思います。

尊 日本選手として、代表チームとして滑ることができて光栄に思います。(3月の)世界選手権から2週間。来年の北京五輪(オリンピック)の団体戦に向けて、いい勉強になった。ベストではなかったけど、貴重な経験になりました。

-チーム日本、会場のファンの応援を受けて

美里 楽しいプログラムなんですけど、早い段階から拍手をいただけて、うれしかった。大変な時期だと思いますけど、楽しい時間を一緒に過ごせたら、これ以上うれしいことはないと思います。

尊 日本の皆様の前で演技できて感謝しています。家族という感じがします。でも大変な時期。皆さまのサポートにすごく感謝しています。

-フリーダンスに向けて

美里 2週間という短い期間だったんですけど、フリーの練習に費やしてきたつもり。ベストを出せるように、日本チームを盛り上げるために頑張りたい。

尊 まずは今季、リズムダンスが大事と分かったので頑張ってきたけど、この2週間はフリーを頑張ってきた。明日は100点以上を出したい。皆さんと頑張りたいと思います。

-今季、感じたRDにピークを持っていく難しさや課題は

美里 今年1年、私たちはすごくラッキーな方で、アイスショーなどでも皆さまの前で演技する機会があった。世界選手権が1番、緊張したRDでしたが、自信にはつながったし、経験になったし、国内でこうだったけど、世界ではどうか分かりました。いい評価をいただけたので、ビルドアップしていきたい。フリーは、シングルの子たちとも話して。年下ですけど、ショートプログラムやフリーに向けてのメンタルなどを勉強しています。

尊 2年前と同じプログラムで、良くなったと思います。今季はメンタルの先生と1人ずつ勉強して。緊張は世界選手権では高かったんですけど、そこでベストの演技ができた。珍しいことだと思います。来季につなげたい。