女子フリーは坂本花織(21=シスメックス)が自己最高の150・29点で2位、紀平梨花(18=トヨタ自動車)は5位。国別ではロシアが125点で初優勝し、日本は107点で3位となった。

坂本がフリー自己最高得点で1年を締めくくった。自己ベストを3・59点更新し、150・29点で2位。演技後に両手をあげて跳びはね「本能のままにやった。細かいミスがあっても150点っていうのは、今季頑張ってきた土台が認められた」と声を弾ませた。

万感の思いだった。22年北京オリンピック(五輪)シーズンは演目の変更を予定。昨季から使用する「マトリックス」の集大成だった。激しい振り付けに加え、脚を大きく上げる見せ場など体を大きく使う。昨季は全日本選手権6位など低迷し、今季はNHK杯でグランプリ(GP)シリーズ初優勝。苦楽を共にした演目で、最後にジャンプを全て着氷させ「1年目より、2年目の方が楽しくできました」と笑った。

来季に向けては4回転ジャンプ習得に励む。「五輪シーズンなので、攻めて、攻めて、攻めまくりたいと思います」。その先に、2大会連続の五輪が見える。