決勝で開志国際が新潟第一に4-0で勝利。初戦2回戦から4戦で相手に1勝も許さない完勝で、19年以来2度目の優勝を決めた(昨年は開催中止)。左手指の負傷を押して出場した先鋒(せんぽう)・榊伴泰(3年)がチームに流れを引き寄せた。同校は全国高校総体柔道大会(8月・長野)に出場する。

開志国際は初戦2回戦から準決勝までの3戦を5-0と圧勝。決勝こそ引き分けがあり、4-0だったが最後まで相手に1勝も与えず、県頂点に立った。チームを勢いにのせたのは先鋒・榊。左手親指の靱帯(じんたい)を痛めて手も握れない状態だったが、テーピングと痛み止めを飲んで出場。2回戦村上戦は払い腰で一本、3回戦新潟工戦では三角絞めで一本勝ちとチームを引っ張った。

決勝では体落としを決めるなど先鋒の役割をきっちりと果たした。榊は「すごく安心しています。うれしいです」と胸をなで下ろした。刈り技での攻めを得意とするが、相手が警戒していることを察知し、普段と違う技を繰り出して攻めた。「やっとスタートラインに立った。最初で最後の全国大会は優勝を目指して挑みたい」と意欲をみなぎらせた。【飯嶋聡美】