競泳東京五輪代表の池江璃花子(21=ルネサンス)が、27日の「日大中大対抗戦」(千葉県国際総合水泳場)で24年パリ五輪への道をスタートすることが18日、分かった。日大関係者が「出場の予定です」と話した。東京五輪後最初の試合になる。出場種目について現在、最終調整中だ。

東京五輪での涙からわずか4週間。早くもパリに向けて動きだす。日大と中大の年に1度の定期戦で、第66回を数える伝統ある大会。1年時の19年は白血病の闘病中、2年時の昨年はコロナ禍で大会が中止だった。日本学生選手権など学校単位の試合で、仲間たちと一緒に泳ぐことを好むタイプ。初出場となる中大との対抗戦がリスタートの舞台になることは自然な流れといえる。

東京五輪は白血病から驚異的な回復を見せ、出場権を獲得した。最終種目となった1日の400メートルメドレーリレー決勝後は「1度はあきらめかけた東京五輪だったんですが、リレーメンバーとして決勝の舞台で泳げてすごく幸せだなと思います」と涙で声を震わせていた。一方で24年パリ五輪では個人として再び世界と戦っていく決意を表明。「これから世界大会に出て行って『イケエが強くなっている』と思われるようにしたい」。東京五輪が終わり、8・27から池江のパリロードがスタートする。