18年平昌（ピョンチャン）オリンピック（五輪）銀メダルの宇野昌磨（23＝トヨタ自動車）が、22年北京五輪シーズンの公式戦初戦を迎え、2位発進となる89・07点をマークした。

演技終了後、SPの上位3選手による記者会見が行われ、首位のビンセント・ジョウ（20＝米国）3位のジミー・マ（26＝米国）とともに出席した。

以下、宇野の一問一答。

－滑り終えての感想

4回転フリップを失敗してしまったんですけれども、その失敗は日本に帰ってから今後どうするか。課題として頑張りたいと思いますし、4回転トーループのコンビネーションも数年…2、3年ぶりですかね、ちゃんと着氷することができましたし、その後のアクセルもきれいに跳ぶことができましたし、少なからず今日までやってきた練習が、間違いなくこの試合に生きた部分もあり、まだまだ自分の100％の力を発揮できなかった部分は今後の課題です。

－ステファン・ランビエル・コーチと離れて日本で1年半ずっと1人で練習して、リモートで指導を受けていたと聞いた。みんながハードな思いをした中で大変だったこと、学んだこと、そこから五輪に向けて気持ちが高まったことは。また、ここ数年、試合ではアップダウンが激しかったが、五輪への思いは

ステファン・コーチとともに練習できない日々は、ジャンプの技術ではなく、プログラムのつなぎだったり、ジャンプ以外の面がすごくハードだなと感じています。でも、自分を支えてくださる方は周りにたくさんいるので、今日まですごくいい練習ができていますし、練習に関しては今のところ問題はない。でも、シーズンに入っていくに当たって、また僕がスイスに行って、ステファンとともにいい練習を、詰めてやっていきたいと考えています。ここ最近の試合は比較的、僕の中では悪い。そんないろいろな経験をした上で、もう1度世界のトップで戦える存在になりたいって、心の中で強く火がともっている感じです。五輪に向けて、すごいやる気が出ているというよりも、今年が五輪シーズンじゃなくても僕の心境は変わらなかったと思いますし、今回出ている佐藤駿君だったり、鍵山優真君のような日本の中でも若い選手が出てきているので、自分も負けていられないな、っていう気持ちはあります。