小松原美里(29)小松原尊(30)夫婦組(ともに倉敷FSC)が、前日に日本人同士のペアでは初の銀メダルを獲得した三浦璃来(19)木原龍一(29)組(木下グループ)から刺激を受けた。

試合後に「りくりゅう かっこ良すぎるでしょ!」と、三浦木原組の愛称にハートが燃えている絵文字を添えてツイートしていた美里は「(同い年の)龍一君は小学生のころから知っているので」。2人がペアを組むきっかけにもなった存在でもあり「ここに来るまでも、お互いに簡単な道のりではなかった」。拠点も同じカナダで、コロナ禍の渡航制限があった中で「どうやって入国する? とか連絡を取り合ったり。その中で昨日の笑顔。本当にうれしいです」と喜んだ。

一方で焦りもある。目指す22年北京オリンピック(五輪)でも行われる団体戦を念頭に「今はアイスダンスが足を引っ張ってしまう形」と認め、さらなる向上の必要性を求められることになるが「日々練習することによって一緒に(五輪に)出られたら。仲間に入りたい」と意欲をかき立てられた。

尊も「昨日の演技を見て純粋に感謝していました。スケート靴を履いていた時に、どういう気持ちかな、龍一君、楽しそうだな、自分もしたいな、って思いました。(上位進出に)近道はない。アイスダンスは何十年も頑張らないといけないかもしれないけど、チームジャパンは団体戦でメダル獲得のチャンスある。足を引っ張らないよう頑張りたいなと思います」と、代表争いを勝ち抜く決意を再確認していた。【木下淳】