1つ下のカテゴリーとなるノービスの全日本女王、13歳の島田麻央(木下アカデミー)が“飛び級”で初優勝の快挙を成し遂げた。ノービス年代のジュニア制覇は94年の荒川静香(当時中学1年)以来27年ぶり。日本女子で唯一跳べる4回転トーループを成功させ、フリートップの126・75点を記録。合計188・51点でショートプログラム(SP)4位から逆転した。

表彰式後の主な一問一答は以下の通り。

-どんな気持ち

「まさか優勝できると思っていなかったので、うれしいです」

-フリーの感想は

「自分ができる一番の演技ができたかなと思います」

-冒頭で4回転トーループを成功させた

「すごくうれしかったんですけれど、他のジャンプも失敗したくなかったので、そこはちゃんと切り替えてやりました」

-降りた瞬間は

「うれしかったです」

-昨日は「思い切り跳びたい」と言っていた

「6分間練習で(回転軸が)右にいってしまったので、そこを意識して、あとは思い切り跳びました」

-近畿選手権、全日本ノービス選手権に続いて3試合連続の成功。自信は

「自分の中であまり決められていない時があったんですけれど、最近決められるようになってきたので、少し自信がついたと思います」

-ジュニアはノービスに比べて演技時間が30秒長い

「1つジャンプが増えるので、最初は結構失敗していたんですが、決められて良かったです」

-疲労感は

「今日はうれしかったので、あんまり『疲れた~』とは思わなかったです」

-点数を聞いたときは

「自己ベストだったので、それがうれしかったです」

-ノービス、ジュニアで日本一になった

「ジャンプが決められたので、優勝できたんですけれど、やっぱり下の点、PCS(演技構成点)が足りないので、頑張っていきたいと思います」

-今後の目標は

「来年からジュニアになるので、ジャンプ以外の表現力やスケーティングをうまくして、もっとPCSもあげていきたいと思います」

-ノービス年代の優勝は荒川静香さん以来の快挙

「荒川静香さんという、すごい選手の次に優勝できて、すごくうれしいです。(荒川さんは)やっぱりイナバウアーの印象が強いです」

-来季に向けて

「4回転を1本は決められるようになってきた。来年から2本に挑戦したいです。新しい種類も跳びたいけれど、まずは4回転トーループを2本入れたいと思っています」

 

◆島田麻央 しまだ・まお。2008年(平20)10月30日、東京都生まれ。19年のノービスB(6月30日時点で満9~10歳)から全日本ノービス選手権3連覇。現在は京都・宇治市が拠点。趣味はダンス、料理。昨季も全日本ジュニア選手権3位となり、ノービス年代で00年安藤美姫以来、20年ぶりの表彰台。143センチ。