女子は小林諭果(28=CHINTAI)が1回目125・5メートル、2回目132・5メートルとK点越えジャンプをそろえ、合計223・7点で17年大会以来2度目の優勝を果たした。

1回目首位で迎えた2回目、一つ前の一戸くる実(N高)が132・5メートルの大ジャンプでプレッシャーをかけたが、同じ距離を飛び突き放した。「負けないぞ、という気持ちでした。着地が格好悪くなっちゃいましたが、勝ててよかった。いつも練習をいっしょにしている、くる実ちゃんと1、2位に入れて、とてもうれしい」と話した。

今季は全日本選手権でノーマルヒル6位、ラージヒル3位、名寄2連戦もともに3位。国内W杯も中止になり、北京五輪代表入りはならなかった。同代表の兄潤志郎(30=雪印メグミルク)弟陵侑(25=土屋ホーム)との五輪出場はかなわなかった。「国内に残っている人は悔しいと思うけど、私は兄弟が出るので切り替えて応援する側に。SNS上でつぶやくと、たくさん『いいね』をもらえるし、フォロワーも増えています。ありがとうございます」ときょうだい愛をのぞかせていた。