17日に開幕するテニスの4大大会、全豪オープン(メルボルン)の本戦組み合わせが、当初、日本時間13日午後1時開始予定だったが、約1時間20分遅れで始まり、入国問題で揺れる世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、第1シードとして、ドローに名前を連ねた。1回戦で、同78位のケツマノビッチ(セルビア)と対戦予定だ。

【ジョコビッチ入国騒動経過】>>

この日にも、オーストラリア政府のアレックス・ホーク移民相が、ジョコビッチの査証(ビザ)を再度、取り消すかどうかを決断すると言われていた。しかし、地元紙「エージ」電子版によると、ホーク移民相は熟考中で、13日に決断することはないだろうという政府筋の談話を載せている。

本戦組み合わせを行っている時間に、首都キャンベラでモリソン首相が会見を開いたが、「ジョコビッチについては、ホーク移民相に任せている」とコメントを避けた。しかし、あらためて「外国人はワクチンを2回接種していることを示すか、医学的な理由で接種できないことを照明しなければならない。この方針は変わっていない」と、当初の方針を強調した。

現時点で、ホーク移民相からジョコビッチのビザについて公式なコメントは出ていない。