相模原が開幕2連勝を本拠地で飾った。前半4分、ラックから左サイドに展開し、背番号7鶴谷昌隆のトライで先制すると、前半4トライをマーク。後半はいきなりトライを奪われたものの、4トライを重ねダブルスコアで勝った。

後半20分、敵陣10メートルラインのスクラムから左オープンに展開し、WTBタウモハパイ・ホネティがトライ。ゴールも決まり40-13と差を広げた。

ホネティは海底火山噴火と津波の被害を受けたトンガ出身。今試合前にはトンガの国歌を歌う児童合唱団の映像が、大型ビジョンに映し出された。観客にはトンガ国旗のコピーが配られ、合唱に合わせて復興を祈念して掲げられた。

ホネティはその様子に「いろんなことを思い出して、すごい泣きそうでした。ファン、チーム、みなさんがすごいサポートしてくれたことに感謝します」と話した。母国に住むお兄さんとは連絡がとれたというが、母親とはいまだ連絡がとれていないという。「お兄さんに大丈夫といわれて安心しました。でも、お母さんの声が聞きたい」と心配そうに話した。

ホネティの活躍もあり、チームは8トライを量産。勝ち点5をマークし、2戦で勝ち点を9に伸ばした。グレック・クーパーヘッドコーチは「勝ち点9となったことはうれしいが、まだ学べることがたくさんある。次にいかせるようにしたい」と、後半だけで3トライを許したことを反省していた。