宋恵佳(26=中国電力)は、万感の思いで現役生活に幕を閉じた。成本綾海(26=中国電力)と臨んだダブルス決勝は伊藤美誠(21=スターツ)、早田ひな(21=日本生命)組に1-3で敗れた。有終の美は飾れなかったが、「良い引退試合だった」と明るい声で振り返るほど未練はない。

大会3連覇中だった“みまひなペア”について「日本で一番強いペアだったので向かっていく気持ちで戦った」というが、先行を許した。1ゲーム返すのがやっとで「競った場面でどうしても勝ちを意識してしまった」と反省点を口にするが、「日本リーグで戦うペアよりも数段強かったけど、それでも戦える自信が付いた」と大きな手応えを感じていた。

引退後の今後について「自分がプレーすることは当分ないと思うので、いちファンとして卓球を楽しみたい」。これまで機会のなかったTリーグの観戦などを希望していた。