フィギュアスケート女子で全日本選手権4連覇、平昌五輪4位入賞の宮原知子(木下グループ)が1日、現役引退会見を行った。

2日から大阪公演が始まるアイスショー「スターズオンアイス」のリハーサル日にオンラインで取材に応じ、「これ以上ないくらい練習して(最後の)シーズンを過ごしました。最後まで充実した競技人生を送れたと思ってます」と時折、笑顔もみせながら競技生活を振り返った。

会見の最後には自ら再びマイクを握り、「ほんとうに、ほんとうに、たくさんのサポートをいただき、ひと言では言い切れませんが本当に感謝をしています」などと話し終えると、花束を持って登場したのは男子で、先月末の世界選手権で優勝した宇野昌磨。「本当にお疲れさまです」と切り出すと、思いを語り出した。

「ずっと小さい頃から、ずっと同じ感じでスケートをやってきて、僕はまだ続けると思いますが、同年代が引退していく中、すごく感慨深いところはあるんですけど。僕は小さい頃から知子ちゃんを見て、シニアに上がって同じ舞台で戦えるようになりたいと思っていた。最後にどんな気持ちで終えたか分からない部分はあると思うんですけど、満足な終わり方ができていたらうれしいです。スケーター全員が知子ちゃんならできると言い切れると思う」。

プロスケーター、医学などを今後のキャリアに描く仲間へエールを送った。

最後は「僕はみなさんが『まだスケートやっているよ』というくらいスケートを続けたいと思います」と笑顔で宣言もし、花束を渡した。