東京五輪の柔道男子73キロ級で2連覇を遂げた大野将平(30=旭化成)が21日、奈良・天理大で全日本選手権(29日、東京・日本武道館)に向けた練習を公開した。

3日の全日本選抜体重別は負傷で欠場したが、体重無差別の日本一決定戦へ復帰。「稽古不足だが、柔よく剛を制す、は私の辞書になかった。軽量級らしくという気持ちはサラサラない。真っ向から大外刈りを打ちにいく」と、初戦の相手である関東王者の前田宗哉(90キロ級)戦へ燃えた。東京五輪以来の試合で、再び武道館。「運命的。最後になるかもしれない」という全日本で生き様を示す。