ラグビー「リーグワン」で1部に自動昇格するのは三菱重工相模原ダイナボアーズ(相模原)か、花園近鉄ライナーズ(花園)か-。

2部1位を決める順位決定戦の最終戦は8日正午、東京・秩父宮ラグビー場で行われる。

リーグ戦上位3チームによる順位決定戦を1試合消化し、相模原は1敗の勝ち点1。一方の花園は1勝の勝ち点5を記録している。

相模原は8点差以上で勝利すれば、勝ち点で並んだ場合も、直接対決で勝利したため1部自動昇格が決まる。

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手痛い敗戦から2週間、今季の大一番を迎える。

相模原は4月24日、三重ホンダヒートに17-19で敗れた。リーグ戦は9勝1敗のトップ通過で順位決定戦に駒を進めたが、三重戦は1点リードの後半33分、途中出場のフッカー大塚憂也(27)がシンビン(10分間の一時退場)。同36分に逆転PGを許した。グレッグ・クーパー・ヘッドコーチは「1人少ない状況で自分たちのやりたいラグビーができなかった」と振り返り、大事な一戦を落とした。

それでも経験豊富なセンターラインが、今季の安定した戦いを支えてきた。

ゲーム主将を務めたフッカー安江祥光(37)は神戸製鋼(現コベルコ神戸スティーラーズ)時代に前身のトップリーグでベスト15に選ばれた実績を持つ。CTBマイケル・リトル(29)はかつてスーパーラグビーの日本チーム「サンウルブズ」でも活躍し、キャプテンシーも併せ持つ。

相手の花園も調子を上げてきた。4月30日には相模原が敗れた三重を47-17で圧倒。オーストラリア代表として世界から注目を集めたSHウィル・ゲニア(34)やSOクウェイド・クーパー(34)を中心に、日本代表CTBシオサイア・フィフィタ(23)やWTB片岡涼亮(24)ら若きBKが躍動する。

1部も最終節を迎える8日。2部の大一番も見逃せない。

◆今季の相模原-花園

◇第1節 相模原25-14近鉄(1月10日、秩父宮)

相模原は前半18分までに17-0と主導権を握り、反撃を許すも20-14でハーフタイムへ。後半は粘り強い防御でSHゲニア、SOクーパーが先発した花園を無得点に封じた。

◇第7節 相模原15-10花園(3月12日、花園)

相模原は前半を8-0で折り返したが、後半に逆転を許して8-10。それでも後半22分に途中出場のWTB川上が逆転トライを挙げ、敵地で逃げ切った。