日本ラグビー協会の岩渕健輔専務理事(46)は8日、10月にニュージーランドで行われる女子15人制ワールドカップ(W杯)で日本代表に対して設定する報奨金を明らかにした。

この日の理事会で承認を受け、8強入りの場合に大会登録選手、スタッフへ50万円。各試合で世界ランキング8位以上(W杯開催時点)に勝利した場合、各選手に50万円の勝利給を支払う。同専務理事は「金額設定は男子と同じ。(19年の男子15人制W杯は)ホームだったのでベスト8が100万円だった。アウェイは(従来通りで)50万円。19年の男子の躍進があり、次は女子の番。女子代表がW杯でいいパフォーマンスができるように支えていきたい」と思いを語った。

女子15人制日本代表は現在世界ランク12位。5月には敵地で行われた当時同5位オーストラリアとのテストマッチで、歴史的な初勝利を挙げた。W杯ではカナダ(同3位)、米国(同7位)、イタリア(同5位)と同組になっている。

また岩渕専務理事は21年度の決算も報告。経常増減は収入45.4億円、支出48.9億円で3.5億円のマイナス。経常外収益1.6億円を合わせて、1.9億円のマイナスとなった。

新型コロナウイルスの影響で国内開催のテストマッチが想定の5試合に届かなかった点などを要因に挙げ「今後、11日のチャリティーマッチを皮切りに国内でのゲームが5試合ある。事業の成功に尽くすことで財務基盤を安定化させたい」と述べた。【松本航】