水沼尚輝(25=新潟医療福祉大職)が、自身が持つ日本記録を塗り替えて決勝進出を決めた。準決勝2組で50秒81をマークし、従来のタイムを0秒05更新。今大会200メートルで金メダルのミラク(ハンガリー)に次ぐ2着、全体2位で決勝に進出した。

水沼は「隣がミラク選手ということもあり、すごくハイレベルな戦いになると思っていた。自己ベストを出して決勝の舞台に進めるのは価値があること」とうなずいた。

東京五輪金メダルのドレセルが不在となった今大会。メダル獲得への期待も大きく膨らむが、本人は冷静だ。「あくまで決勝でベストを出すことが目標。自己ベストを出したあとにメダルはついてくると思う。自分自身に集中して泳ぎたい」と話した。

水沼は今年3月の国際大会日本代表選考会で50秒86をマークし、13年ぶりに日本新記録を更新していた。

準決勝同組7着の松元克央(25=ミツウロコ)は全体13位で決勝進出を逃した。