バスケットボールの女子W杯が開幕し、昨夏の東京オリンピック(五輪)銀メダルの日本(世界ランキング8位)は1次リーグB組初戦でマリ(同37位)に快勝し、白星スタートを切った。

第1クオーター(Q)を3点リードで終えた日本は、第2Qで一気に流れを引き寄せる。高さのあるマリに対して外角シュートを効果的に決め、前半を47-29で折り返した。後半も速攻を織り交ぜ、着々と得点を重ねた。

世界大会初出場となるチーム最年少の平下愛佳(20=トヨタ自動車)が両チーム最多17得点をマーク。3点シュートを6本中5本成功させた。東藤なな子(21=トヨタ紡織)は3点シュートを4本すべて決めるなど14得点を挙げた。

主将の高田真希(33=デンソー)は出国前に「タフな日程のなかで気持ちよくバスケをするには初戦が大事。そこを勝つことで勢いがつき、自信にもなる。東京五輪でも初戦のフランス戦を勝って自信になり、勢いが増した」と話していた。重視していた初戦をものにし、次戦以降に弾みをつけた。

大会には12チームが出場。1次リーグは6チームずつ2組に分かれて争われる。日本は23日にはセルビア(同10位)と対戦。その後はカナダ(同4位)、フランス(同6位)、オーストラリア(3位)と顔を合わせる。各組上位4チームが決勝トーナメントに進出。優勝チームには24年パリ五輪出場権が与えられる。