昨夏の東京オリンピック(五輪)銀メダルの日本(世界ランキング8位)は1次リーグB組でセルビア(同10位)に敗れ、通算1勝1敗となった。

日本は序盤にシュート精度を欠き、第1クオーター(Q)で15点リードされた。それでも第2Qの途中からリズムをつかんで反撃して一時は1点差に追い上げるなど、前半を34-38で折り返した。

後半の立ち上がりも日本はなかなか得点を挙げられず、じわじわとリードを広げられた。チーム最多15得点を挙げた主将の高田真希(33=デンソー)を軸に再び差を詰め、最後まで懸命に食らいついたが及ばなかった。

高田は「なかなかリズムに乗れず、守備が後手になってしまい、相手に簡単にシュートを打たせてしまった。もう少し守備をしっかりやらないと自分たちの攻撃につながってこない」と話した。

昨年の欧州女王で東京五輪4強のセルビアは、昨季までWリーグのデンソーを2季率いたマリーナ・マルコビッチ監督が率いる。教え子にあたる赤穂ひまわり(24=デンソー)は今大会前に、「日本の個々のプレーはばれているけれど、こっちもマリーナのバスケを分かっている。負けないように頑張る」。東京五輪では実現しなかった対戦を楽しみにしていたが、この日は相手が一枚上だった。

大会には12チームが出場。1次リーグは6チームずつ2組に分かれて争われる。日本は25日にははカナダ(同4位)と対戦。その後はフランス(同6位)、オーストラリア(3位)と顔を合わせる。各組上位4チームが決勝トーナメントに進出。優勝チームには24年パリ五輪出場権が与えられる。