合言葉「ベースキャンプ」で6試合を戦い抜く。

ラグビー日本代表で構成した「JAPAN XV」は10月1日、東京・秩父宮ラグビー場で「アサヒスーパードライ・チャレンジシリーズ」オーストラリアA3連戦の初戦に臨む。

9月30日は会場で前日調整。キャップ非対象試合となるが、フッカー坂手淳史主将(29=埼玉パナソニックワイルドナイツ)は「テストマッチと同じ準備、メンタリティーです。テストマッチは国同士の真剣勝負。(テストマッチではないが)この3試合はすごく大切な試合」と力を込めた。

相手にはオーストラリア代表「ワラビーズ」入りを狙う選手たちが集っている。9月に入って大分・別府と宮崎で合宿を行ってきた日本は、開幕まで1年を切った23年W杯フランス大会に向け「ベースキャンプ」という合言葉を設定。坂手は「本番に向かって山を登っていく。キャンプで基礎を作る。それが本番で結果を出すのに重要になる。毎日の練習、毎週の試合が大事になる」と言い切った。

オーストラリアAとの3連戦を経て、国内ではニュージーランド、欧州遠征ではイングランド、フランスとのテストマッチが続く。FW最前列で体を張る主将は「(過去最高8強入りを果たした)前回のW杯で層の厚さを作らないといけないと感じた。チャンスの6試合。若い選手、経験のある選手がいる。結果を重視していきたい」と仲間をけん引する。【松本航】

 

【秋の国際試合】

◆10月1日 JAPAN XV-オーストラリアA※キャップ非対象、東京・秩父宮ラグビー場

◆8日 JAPAN XV-オーストラリアA※キャップ非対象、福岡・ベスト電器スタジアム

◆14日 JAPAN XV-オーストラリアA※キャップ非対象、大阪・ヨドコウ桜スタジアム

◆29日 日本代表(世界ランク10位)-ニュージーランド(同4位)※東京・国立競技場

◆11月12日 日本代表-イングランド(同5位)※英ロンドン

◆20日 日本代表-フランス(同2位)※フランス・トゥールーズ