男子は北京オリンピック(五輪)代表の中村直幹(26=フライングラボラトリー)が、唯一130メートル台の飛躍を2本そろえて大会初優勝を飾った。1回目に136メートルで首位に立つと、2回目も131・5メートルを飛び、17年3月の伊藤杯以来の大倉山での勝利を手にした。
6月に本拠地をドイツに移した。北京五輪で同部屋だった小林陵侑(25=土屋ホーム)が金銀2つのメダルを獲得。「嫉妬したし、悔しかった。このまま国内で戦っていても、陵侑くんに勝つ自分の姿を想像できなかったので移住を決めた」という。
場所はドイツとオーストリアの国境の町バートライヘンハル。不退転の覚悟で住民票も移し、近隣に点在するさまざまなジャンプ台を巡って、実戦練習を繰り返す。11月からは新たにWEBのトラベルメディア・トライシーのスポンサーが決定。26年のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪での“雪辱”に向け、着々と準備は進む。
この日は欠場した小林をイメージして飛び出した。「架空の陵侑くんは2本ともヒルサイズ(137メートル)を超えていました。もっと風に乗れる飛型に」。30日のNHK杯、そして今季のW杯で進化を見せ続ける。【中島洋尚】


