世界女王の江村美咲(23=立飛ホールディングス)が3大会ぶり3度目の優勝を遂げた。序盤から尾崎世梨(法大)を圧倒し、最終的に15-8で勝利。「応援してくださっている方々(スポンサー6社)がたくさん来てくれると分かっていたので、勝っても負けても胸を張れる試合をしたかった。完璧主義者なので、まだまだ完璧ではないんですけど、今日やれることはできたかな」と納得した。
中大時代に2連覇を果たした18、19年大会以来となる頂点に笑顔。今年7月の世界選手権で日本女子初の金メダルを獲得するなど国際大会では活躍しながら、昨年まで2大会連続で敗れていただけに、安堵(あんど)の表情を見せていた。
安心の裏には、病み上がりの不安もあった。準決勝まで行われた9月の予選を勝ち抜いた後、踏み込む左足の甲に違和感を覚えた。「エックス線検査でもMRIでも写らないくらい」だが、数ある関節のどこかが痛いのは間違いない。上半身だけの練習や見学で治療に努め、練習再開は先月17日の大分合宿からとなったが、世界女王は「65点の出来」でも危なげなく日本の頂点に返り咲いた。
3年ぶりの優勝を喜ぶ間もなく、翌6日の夜にワールドカップ(W杯)へ出場するためアルジェリアへ飛ぶ。フランス合宿も予定されており「団体戦でも、取ったことのない金メダルを目指したい。最終的には24年パリ五輪で個人、団体ともに金メダルを取りたい」と燃えていた。【木下淳】


