日本代表(世界ランク10位)のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、52)が、セットプレーを課題に挙げた。

前半からスクラムで反則が続き、自陣に侵入を許す場面が目立った。0-3の12分には一連の流れから自陣ゴール前のモールとされ、FBスチュワートに突破を許してトライを献上。23年W杯1次リーグ同組のイングランド(同5位)に7トライを許し「しっかりとセットピースを始めないといけない。マジックはない。しっかりと練習をする」と1年後の戦いを見据えた。

この日の観衆は8万1087人。SO山沢拓也(28=埼玉パナソニックワイルドナイツ)が「自分たち(日本)のプレーには関心がないのに、向こうはちょっとしたことでも盛り上がる」と表現したほど、ファンの大歓声が相手の背中を押した。ジョセフHCは「このゲーム、この場所、この雰囲気で試合をするのは、相手をいろいろな意味で加速させる。相手は15人+8万人。今日、こういう経験ができて学びがあった」と振り返り、フランス(同2位)との遠征第2戦(20日、フランス・トゥールーズ)に向けて「半々の応援だと望んでいる」とほほえんだ。(ロンドン=松本航)