10年ぶり4度目出場の釧路明輝が2-0で富良野を下し10年ぶりに初戦を突破した。学級閉鎖の影響で部員11人中5人が不在。成立ぎりぎりの6人で白星をつかんだ。

釧路明輝の6人が、強い思いで足を動かした。学級閉鎖で部員5人が今回の遠征に参加できなかった。コート上の6人以外、交代選手はいない。厳しい状況にも、金子彩夏主将(2年)は「勝ち続ければ、来られなかったメンバーが合流できるかもしれない。6人でも負けられませんでした」と全員の思いを代弁した。

富良野に25-16、25-18でストレート勝ち。序盤は一進一退も、「チームの売りの、良いサーブが入るようになった」(松野清佳監督=59)と、第1セット中盤以降は引き離した。

釧路地区予選で2試合連続フルセットで10年ぶりの全道出場を決めた時は11人だった。6人での出場が決まったのは大会2日前。エースのレフトアタッカー2人が不在となり、本来ライトの竹内楓弥音(かやね、2年)とセンター近藤心美(1年)がレフトに入った。新布陣の練習時間は1時間半だけで、「ほぼぶっつけ本番」(金子)だった。

10年前の前回出場時は3回戦で札幌大谷に敗退も、2勝を挙げた。当時を越えるには、17日以降の2試合を勝つのが条件となる。金子主将は「粘り強いメンバーですので、頑張って勝ち上がっていきます」。仲間がそろうことを願いながら、意地でも勝ち続ける。【中島洋尚】