GPシリーズ第3戦フランス杯で初出場3位の住吉りをん(19=オリエンタルバイオ/明大)は自己ベストの68・01点をマーク。フランス杯での64・10点を約4点更新し、演技後にはほっとしたような笑顔で右手で小さくガッツポーズした。「内容は満足いくものでした。思うような演技ができずに悩んできたショートだったので、『やっとできた』という思いです」と喜んだ。

冒頭のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)、フリップ-トーループの連続3回転、3回転ルッツを降り、最後のレイバックスピンなどでも拍手を受けた。「アクセルの後から良い集中ができた」と滑り終えた。

NHK杯はノービス時代にエキシビションで出演した思い出の大会。「テレビで見てきた大会なので不思議な感覚ですが、フランス杯と同じように期待し過ぎずに楽しみたい」と話していた。

フリー(19日)では初成功を目指す4回転トーループを予定する。「100%挑みます」と力強く言った。【阿部健吾】